BTC/JPY 円 | ETH/JPY 円 | XRP/JPY

1日で30万円下落!ビットコインが暴落その原因は?:今から仮想通貨に投資するのは遅いのか

ビットコインやイーサリアム等、仮想通貨の価格が軒並み下落しています。直近の大暴落では一時的に1ビットコイン240万円から60万円前後まで暴落しました。最高値から75パーセントの下落です。

ここまでボラティリティー(価格変動)の激しい仮想通貨は今後、規制を超えて大躍進できるのでしょうか。それとも仮想通貨バブルは弾けてしまったのでしょうか。

この記事では、

  • ビットコイン暴落の歴史
  • 暴落の原因
  • 今から仮想通貨に投資するのは遅いか

の3点を2016年から2年以上仮想通貨投資を行なっている投資家の立場から解説します。

Twitterではビットコインに失望の声

この記事を執筆時点からみて直近の大規模暴落はコインチェックNEMハッキング事件を契機に引き起こされた1月後半から2月前半にかけての下落でした。

暴落前1ビットコイン=100万円前後の価格帯から一時1ビットコイン=60万円台前半まで大きな下落を見せたビットコインに対して市場参加者からは不安な声が上がっています。

「もうビットコインは終わりかもしれない」、「仮想通貨ブームは去った」等とTwitterのタイムラインも総悲観となっていますが、2年以上にわたって暗号通貨投資を行なっている身からすると、「ビットコインのブームはまだ来てもいない」というのが率直な感想です。

過去1年でビットコインは暴落を5回経験

今回の暴落がどれほどの規模なのか。仮想通貨投資を初めて間もない人にとってはこの世の終わりのような大事件だったかもしれませんが、過去の暴落と比べてみましょう。

ビットコインは過去1年間で5回の暴落を経験チャート

今回の暴落は上のチャート画像の中で丸に囲まれた部分。最大下落幅は35万円です。

「100万円から65万円まで1日で下落した」という一文だけを見れば大変なことが起きたイメージですが、過去1年の間でも同じような「暴落」が少なくとも5回は起こっています

  • 直近1年間で5回暴落が起きている

そしてもう一つ分かるのは、ビットコインが定期的に暴落を繰り返していることです。(新しく仮想通貨投資に参入したい人はこのタイミングで入れれば有利に立ち回れるのでこのポイントは押さえておきましょう。)

ではなぜビットコインはこんなにも多く暴落を経験するのでしょうか

根本的な理由:値幅制限がない

根本的な理由はビットコインに値幅制限がないからです。株式市場と比較してみましょう。

株式には現在の価格からみて、その日のうちに最大●●円以上上昇/下落したらそれ以上は上昇/下落しないというルールがあります。これがストップ高ストップ安と言われるものです。

ストップ高/安によって株式市場は瞬間的な暴騰や暴落を避けられるのですが、ビットコインの場合はどうでしょうか。2018年4月時点でビットコインには値幅制限が存在せず、一つの金融市場で扱われている商品でもないため、今後も値幅制限コントロールはありません。

  • ビットコインには値幅制限がない

では、こうした根本的な理由がある中で、具体的にどのような時にビットコインの価格が下がるのでしょうか。4つのパターン別に分類してみます。

パターン別ビットコイン暴落の原因

ビットコインの価格が大きく下落する理由はほとんどの場合、下記の4つの理由が当てはまります。

  1. 急騰の反発
  2. 明確な理由がある暴落
  3. 長期間にわたりじわじわと市場から資金が抜けるもの
  4. 一時的なフラッシュクラッシュ

一つずつ実際の例と一緒に見ていきましょう。

1.急騰の反発

1つ目の例は2017年6月と12月に起こったビットコイン価格暴騰の反動で市場から資金が抜けたことによる下落です。

通常の上昇トレンドから大きく上離れした状態で短期間に資金が集まりすぎるとその反動で大規模な下落が起こります。暴騰と直後の暴落はセットで起こるものと認識しておきましょう。

2.明確な理由がある暴落

2つ目の例としては2017年9月中旬の中国によるICO規制が代表的です。

仮想通貨に対してマイナスなニュースが発表されるとこれまでのチャート関係なしにビットコインが投げ売られるため価格が一気に下落します。

最近の傾向としては一度どこかのメディアから飛ばし記事が出て、その記事の信憑性が定かではない中で価格がじわじわと下がりながら、その数時間後に他のメディアが確かな情報とともにそのニュースを報じ、初動から少し遅れて大きく下げることがあります。

上のチャートでも赤色背景の部分で一度下落が起きた後しばらくしてからもう一度大きく下がっています

3.長期間に渡りじわじわと市場から資金が抜けるもの

3つ目の例はハードフォーク問題を抱えていた2017年7月やアメリカの納税による売り圧終了期限の4月中旬までの相場が似ています。

ある予告された日時までは市場参加者の不安からじわじわと資金が抜けていき、徐々に高値が下がりながらどこかのポイントで一気に下がります。

こうしたマイナス要因が近いうちに予定されている下げ相場では価格だけでなく取引ボリュームも低下するため大口による価格操作も容易になります。

4.一時的なフラッシュクラッシュ

4つ目の例は2017年12月下旬の取引所Liquiがハッキングされたことにより引き起こされたような、フラッシュクラッシュです。

突発的な大口の売りやハッキング、ロスカット連鎖、システムトラブルなどにより一時的に価格が大きく下落します。ストップ安が存在しないビットコインはこうしたフラッシュクラッシュの影響を大に受けるため前回の下落でも30%以上の下落が起こりました。

ただし…暴落後のチャートをみると

これまで見てきた4つのパターンのチャートをみるとどれも凄まじい暴落チャートですが、どんなに強烈な暴落がきてもそのあとに価格が上昇基調に戻っています。確認のためにもう一度上にスクロールしてチャート画像を見てください。

どんなに大きな暴落が起こってもビットコインは以前の価格を取り戻し、さらに価格を伸ばしてきました。これはビットコインを基軸とする仮想通貨市場が未だ小さく、暴落タイミングで市場に新規参入者が増えているからです。

仮想通貨市場は小さい:株式市場、金市場との比較

引用元:The Bitcoin Economy, in Perspective

上の図は仮想通貨の市場規模とその他の市場を比較した図です。仮想通貨の市場規模は右から4つ目のAll Cryptocurrenciesと書かれているもので、市場規模はおよそ1000億ドルです(この記事執筆時点では2600億ドル)。

  • 仮想通貨:1000億ドル
  • Amazonの時価総額:4000億ドル
  • Appleの時価総額:7300億ドル
  • 金市場:8兆2000億ドル
  • 株式市場:66兆8000億ドル

驚くべき点はビットコインを含めた1600種類以上ある仮想通貨全体の時価総額をまとめてもAmazonの4分の1程度の時価総額であり、金市場と比べると80分の1株式市場と比べると668分の1以下と非常に小さい市場だということです。

小口投資家が目の前のビットコイン価格で一喜一憂してる間に、既に大きな資産を築いた投資家や投資会社は暴落をチャンスとして世界に2100万枚しか存在しないビットコインを集めている事実は覚えておきましょう。

投資のプロは動いている

2018年2月になって仮想通貨業界に大きなニュースが入りました。大規模取引所のPoloniexがサークル社により買収されたニュースです。サークル社はゴールドマン・サックス社により支援されており、このニュースは大手金融会社による間接的な仮想通貨業界への進出を意味します。

引用元:POLONIEX JOINS CIRCLE

2月の終わりには伝説の投資家として知られる大口投資家ジョージ・ソロス氏のファミリーオフィスが仮想通貨への投資に参入するというニュースも話題になりました。

NEMハッキングにより被害を受けたコインチェック社が大手証券会社マネックスグループの子会社となったニュースに驚いた人も多いのではないでしょうか。

こうした一見バラバラのニュースの共通点は既存の大手企業が仮想通貨に進出するチャンスを伺っているということです。

では彼らはなぜこのタイミングから仮想通貨業界に進出してくるのでしょうか。なぜなら仮想通貨は単なる投機以上のインフラになると金融のプロが考えているからです。

まとめ:ビットコイン投資はもう遅い?

株式市場や金市場などのように、仮想通貨市場が大きなマーケットの一つになるための準備や規制が行われています。個人投資家が短期的な損失を出して仮想通貨市場から退場していく一方で、既存の市場をコントロールしている大手企業が着々と進んでいることは理解しておきましょう。